YTAメモ

20世紀を生き抜くための「心」・「技」・「体」その15

1996年10月16日

  

「はじめに」

先月は、メモを同封できず失礼いたしました。妻がアトピーの治療で入院したため子供の相手をする時間が増え、メモを作る時間と気持ちの余裕がありませんでした。おかげさまで21日に退院し、29日の日曜日には長男(5才)の運動会(幼稚園)に行ってきました。競技種目の中に年長組全員参加の障害物リレーがあり前半戦はあか組の勝ち。しろ組のアンカーはたった一人でトラックをまわることになりました。6才の児童にとってみじめな一周で、まわりの声援があっても走ろうとせず、係りの人にうながされてやっと完走(歩?)しました。後半戦は奮起したしろ組の圧勝。なんと2周の大差をつけてしまいました。しろ組のアンカーがゴールのテープをきり、残ったあか組の選手がスタートしたとき感動的なシーンを見ることができました。しろ組の障害物のコースを園長先生が一緒に走ってくれたのです。もうみじめな一周ではありません。園児がいっしょうけんめい走りだしました。みんなの声援も大きくなりました。園長先生が一周すると今度はあか組担任の先生がアンカーといっしょに走り、なかよくゴールしました。園長先生の園児に対する思いやりと行動力が、重苦しくなったかもしれない雰囲気(園児がたった一人で走るのは見ている方もつらいものです)を明るく楽しいものに変えてくれました。

「心」最近印象に残った言葉から

(a.牛の宮の「あ・うん」に「辛(つら)い」という字はもうちょっとで「幸」になる。という言葉がありました。なにが「もうちょっと」なのかよくわかりませんが、辛いという漢字の「ヽ(てん)」を「+(プラス)」にすると「幸」という漢字になる。辛いことでもプラス発想すればハッピィ(幸)になります。ぜひプラス発想で幸せな気持ちになって下さい。

b.嫌なことや不愉快な事件にあったとき、解決方法として「戦うこと」「逃げること」「我慢すること」の3つが考えられる。じつはもう一つ、第4の選択肢があり「嫌なことや不愉快なことを感じなくなる」つまり「嫌だ」とか「不愉快だ」と思う気持ち(自我)をなくしてしまうこと。これを禅では「諦念(ていねん)」といい、「悟り」になります。世の中では「我慢」という言葉は「忍耐」とか「辛抱」という意味で使われていますが、本来の仏教用語では「我(われ)が慢心すること」なのだそうです。つまり「うぬぼれる」「増長する」「傲慢になる」ことが「我慢」の本来の意味。「自慢」という言葉と似ています。もしかすると「我慢」というのは最初「侮辱された」「軽んじられた」「メンツを潰された」「プライドを傷つけられた」「バカにされた」「いい扱いをされなかった」「自分の意見や提案を聞いてもらえなかった」というような時に使う言葉だったのではないか。(小林正寛「22世紀への伝言」p144-145弘園社:1996.2.18発行)

*良い結果に「私」が慢心したのが「自慢」。「私」が慢心して悪い結果が出たときが「我慢」。慢心する「私」であることを諦(あきら)めたのが「諦念」。

c.1789年、フランス革命が起きました。このとき、フランス国旗が決まります。三色旗。この三色が「自由」「平等」「博愛」を象徴していることは、よく知られています。が、よく考えてみると、自由=資本主義、平等=社会主義、です。自由すぎる資本主義は否定されて社会主義になり、その社会主義も「特権階級」が存在するという悪平等のゆえに崩壊しました。そうすると三色旗の3番目、「博愛」はもしかすると次に来る経済体制を示しているのかも知れません。今の時代のあとに来るものは「博愛型経済」「博愛型社会」なのではないかと、私には思えます。(小林正寛・前掲p120)

*資本主義はのこっていますが、競争に勝ったものは負けたもののことは気遣わなくていい、勝ったのだから好きにしていい、という特権(勝者)意識を持ち続ける人間は必ず堕落し、特権階級が存在する社会は必ず崩壊するようです。競争がすべて悪い、とは思いませんが勝者の特権を大きくする必要はありません。「自由」という柱、「平等」という柱だけでは社会は安定しません。「博愛」という3本目の柱を用意することによって「特権階級」がなくなり「社会」も「経済」も安定するのではないでしょうか。

d.あいつのせいで、とかげぐちを言いながら人に向かって指をさすものじゃないですよ。さしてる指は、確かに一本さしているんです。でも、よおく右手を見てみれば三本の指が私をさし返しています。(三遊亭歌之介「ばっばんとデンキンタマ」講演会テープより)

「体」高雄病院の「絶食療法へのご案内」から

a.「腹が減っては戦はできぬ」という諺がありますが、人はおなかが空いたら動けなくなり、活動力は鈍くなってしまうのでしょうか?でもチョッと待って下さい。ライオンや虎などの野生動物を見てみましょう。彼らは「腹が減ったから動けない」のではなくて、「腹が減ったから動く」のです。「運が悪ければ一週間も獲物が捕れない事もあるでしょう。そういう時こそ、彼らは本来持っている最高の野生パワーを発揮して、獲物を求めて原野を駆け廻るのです。肉食獣だけでなく、草食動物でも同じことです。腹が減ったから動けないなどと言っていてはアッという間に生存競争から脱落してしまいます。即ち、動物というものは、腹がへった時にこそ本来の活動力をフルに発揮できる筈なのです(もちろん程度がありますが)

b.人もまた然りです。動物は本来ある程度飢餓の状態にある方が、生命力・活動力は強くなります。私達も腹一杯食べた後は頭も身体も働かないのは、よく経験する事です。近年日本では「飽食の時代」と言われ、ほとんどの人が食べ過ぎの状態となっています。慢性疾患・成人病が増えているのは、本来持っている筈の自然治癒力・生命力というものが、飽食のために現代日本人がいつの間にか発揮できなくなっているからではないでしょうか?断食療法を繰り返し行うことで、人類が厳しい生存競争を戦っていた頃の、野生の力を取り戻せる可能性があります。

c.食事を断つことにより、日常的過食で慢性疲労状態にあった胃腸や肝臓、すい臓などに完全な休養と安静を与えることができます。また、今まで体内に溜まっていた有害な老廃物が自然に排出され、細胞も若返ってくると言われています。

d.断食をすると腸壁にこびりついていた宿便が出た、とよく言われます。現代医学では内視鏡の発達により大腸を直接見ることができますが、何十年も同じ所にへばりついたような<うんこ>をみることはありません。では宿便とは一体何なのでしょう?私は「悪い腸内細菌の死体+悪い腸粘膜が脱落したもの」が「宿便」だと思っています。もともと、うんこのかなりの部分が腸内細菌であり、残りは水分と食物の残渣腹上皮などです。断食を繰り返すことにより、人体がその人本来の良い腸内細菌叢を取り戻した時、以前の優勢を誇っていた悪しき腸内細菌群は大量に死滅し、その棲家となっていた腸粘膜上皮の一部もまた脱落していきます。死滅した細菌は異様な臭気を発しますし、腸上皮の脱落の程度により、血便が出ることもあるでしょう。かくして今まで見たこともないような臭い便、あるいは血便、黒色便が大量に出ることになるわけです。

e.悪しき腸内細菌が減少し、良い腸内細菌が増加することで、いろいろな症状(例えば頭痛、肩凝り、便秘、下痢等の不定愁訴を始め、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、ジンマシン等々)が改善されます。

f.断食は原則として断食期間と同じだけの漸減食、快復食の期間をとります。例えば3日間漸減食を行い3日間断食をし、ついで3日間快復食をとるといった具合です。なお、断食期間中は便が出にくくなるので適時、緩下剤を使用します。主な断食は次のとおりです。

(1)本断食 水または柿茶のみ可。一日に水分1500cc以上摂取するよう心がける。(0カロリー、塩0g)

(2)すまし汁断食 椎茸、昆布だしのすまし汁と黒砂糖を昼、夕の2回。水、柿茶、番茶は可。一日に水分1000cc以上摂取するよう心がける。(約200カロリー、塩2g)

(3)果汁断食 昼、夕の2回、新鮮な果汁を飲む。水、柿茶、番茶は可。一日に水分1000cc以上摂取するよう心がける。(約200カロリー)

g.断食前に血液、尿、心電図、胸部X線写真などの検査を行い、断食療法を行える状態にあることを確かめます。断食中にいろいろな反応症状が出ることもあり、点滴などをしなければならない事態になることもあります。従って短期間の断食であっても医師の管理のもとで行うほのが安全といえます。

h.断食後の快復食は、おも湯から始めて徐々に増量していきます。この時、身体は非常に敏感になっているので「少しぐらいなら良いだろう」と油断して与えられたメニュ-以外のものを食べたりすると非常に危険です。また、快復食が終わって普通食に戻ったとき、多くの場合、食欲が非常に盛んになってこれを抑えるのに苦労します。誘惑に負けて過食してしまうとせっかく苦労して得た断食の効果も半減してしまいます。「断食の効果はひとえに終了後の食事の節制にかかっている」といっても過言ではありません。

*妻がアトピ-治療を受けた病院の入院案内として同封されていたものをまとめてみました。昨年10月の「YTA細井隆好メモ」その7で漢方水食の体験を紹介しましたが、「絶食療法のご案内」はお医者さんの書かれたものだけに納得できる内容になっています。なお、妻は断食療法をするつもりで入院したのですが、検査で断食療法を実施する身体の状態にないと診断されたため一日1200Kcalの食事療法となりました。断食体験談は残念ながら聞けませんでした。

「技」七田児童教育研究所「右脳開発プログラム・イマージェリー」について

a.先月、大人のための右脳開発プログラム「Imagery(イマージェリー・別紙参照)」を購入した。

b.きっかけは、七田眞著「超右脳革命」(総合法令:平成8年8月14日初版)の読者カ-ドで七田式児童教育研究所の案内をとりよせて申込をした。

c.七田眞氏は幼児教育に18年携わっている教育学博士で「赤ちゃんは天才!」などの著書がある。七田氏は医学や脳生理学の専門書に断片的にしか書かれていない脳の働きをつなげて集大成し、七田式教育法を確立した。例えば、ある本に3歳までは副交感神経が交感神経よりも優位にあり、それより成長すると今度は交感神経が優位になると書かれており、また別の本には副交感神経が優位であると人はリラックスすると書かれている。リラックスしているということは右脳が優位であることだと、また別の本に書かれているが、各々の本の中ではそれ以上説が展開されていない。それらをつなげてみると3歳までの幼児は右脳が左脳よりも優位であり、左脳優位の大人もリラックスしたときは右脳優位になる。右脳開発は幼児期の方がやりやすい、ということが想定され実践してみるとその通りの効果があがった。

d.脳の働きや開発方法のガイドブックとしては、七田眞著「知能と創造のサイエンス」(日本実業出版社:1994年7月15日初版)が実践レポ-トをまじえて解説されておりわかりやすい。「超右脳革命」よりもお薦めである。

e.イマージェリーは今年の8月1日から発売開始となった商品で今年の12月21日までは発売記念特別価格となっている。なおインターネットで案内もしている。http://www.hiroshima-cdas.or.jp/imagery/

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