建築現場の作業員に「何をしているのか」と質問した。

一人目は「レンガを積んでいる」、二人目は「壁を作っている」、三人目は「大聖堂を造っている、神を讃(たた)えるために」と答えた。

(戸田智弘「座右の寓話」)
仕事は「レンガを積み上げる」こと、レンガ職人の目的は「糧を得るため」である。賃銀を払う「親方」の目的は「壁を作る」こと、施主の「教会」の目的が「大聖堂」、教会のミッション(使命)が「神を讃える」である。

相手の立場、目的を辿(たど)ることで仕事の使命が見えてくる。