娘のつぶやき
☆こころの貯金10万円
小学3年生(当時)の娘が「私、貯金が10万円ある」と言った。
どこにそんなお金持ってるのと聞くと「だって山本先生が言ってたもん。こころの貯金をしなさいって」。
その貯金が10万円なのだという。
山本先生というのは合気道を教えてくれる先生で稽古の合間に「こころの貯金」について話したらしい。
誰かに喜ばれること、感謝されるようなことをしなさい。それはあなたのこころの貯金になります、というような話だったという。
娘が「10万円」がどれぐらいの価値か、わかっていて言ったとは思えないが、実際に金額(残高)に置き換えるとわかりやすい。
ところで誰かに喜ばれること、感謝されるようなことをすれば「こころの貯金は増える」のであれば、
喜ばれないこと、感謝されないことをすれば「こころの貯金は減る」ことになる。
どういう場合に「こころの貯金は減る」のかわかりにくいので、とりあえず「逆説」的な表現をしたが、「こころの貯金」を「運」とか「ツキ」と置き換えてみてはどうだろう。
「運がいい」とか「ツキがある」というのは「こころの貯金を引き出す」ことであり、残高がなくなれば「こころの借金」に変わるということである。
運のいい人、ついている人、というのは「こころの貯金を引き出す」ことが上手な人で、貯蓄残高が無くなったら「借金」のできる人、ということである。
しかし、借金はいずれ返さなければならないし、ツキの埋め合わせが必要となるかもしれない。
東郷平八郎元帥が晩年「息をしても痛む」喉頭ガンで苦しんだのはツキを使い果たし、借金までした埋め合わせ、と考えることができるかもしれない。