20世紀を生き抜くための「心」・「技」・「体」その24
はじめに
「技」ホテルナゴヤキャッスルの「お客様評価システム」
「体」鵜飼雅彦著「超腹力」(平成9年4月21日初版:実業之日本社、本体1600円+税)より
「体」ハンディ電磁波計測器を入手しました。計測ご希望の方にお貸しします。
「はじめに」
★先日、税理士仲間7名で、上高地(長野県)へ行ってきました。天候に恵まれ、山の自然のすばらしさを満喫することができました。仲間の感想も「こんないいところへ来ることができてありがたかった」とベタ褒めでした。ところで上高地は自然を守るためマイカ-規制をしています。自家用車は沢渡(さわんど)の駐車場でバスかタクシ-に乗りかえなければいけません。我々はタクシー2台に分乗して往復しました(料金はバスとあまり変わりませんでした)が、帰りはトンネルの片側通行で30分程待ち時間ができました。ネットワーク地球村の高木善之氏によればヨーロッパではこういう場合エンジンを一旦切るそうです。日本ではエンジンをかけっぱなしにします。その理由の一つにエアコンを止めたくない、ということがあげられます。タクシーの運転手の話によれば夏休みは観光バスがたくさんきて、上高地の駐車場に入りきれず道路に並ぶそうです。このこと(人が来すぎる)も影響しているのか、少しずつですが自然環境は悪くなっているそうです。もっと車両規制、観光客規制を強化するべきなのかもしれません。地元の定期バスには「低公害車」と表示されているバスがあり、LPガスを使っているそうです。ディーゼルエンジンで使う軽油の排気ガスよりは環境にやさしい(?)のかもしれませんが停車中も排気ガスをまき散らしていることに変わりはありません。停車中はエンジンを切って排気ガスを出さない、あとからくる観光客にも今と同じ景観がみられるよう乗車客に理解と協力を求めるべきではないでしょうか。とはいっても夏に「エアコン」を止めることはなかなか難しい注文です。一台の車がエアコンのためエンジンをかければ追随する車がでてきます。ではどうしたらよいか。エンジンを止めたまま最低1時間エアコンが使える車を開発すべきでしょう。トヨタ自動車では「エコプロジェクト」のCMを放映しています。トヨタがガソリンと電気の両方を使って走る車の開発に取り組んでいる、という内容ですがエンジンを止めたままエアコンの使える自動車をつくってほしいと思います。夏、渋滞に巻き込まれ車が動かなくてもエアコンは止められません。青空駐車場においてある車で出かけるときは、しばらくエアコンをかけて室温が下がってから車に乗りこみ出発したいと思ってしまいます。地球規模で考えれば、資源のムダ遣いはよくない、二酸化炭素をできるだけ出さないようにするべきだとは思うのですが、エアコンに慣れてしまうと暑さを我慢するのは難しいとつくづく思います。せめて設定温度をゆるめるよう心がけたいと思います。
「技」ホテルナゴヤキャッスルの「お客様評価システム」
★a.平成9年9月29日の中日新聞の折込広告に表題のチラシ(別紙)がはいっていた。
★b.チラシによれば「指定レストランでお食事をされるお客さまが、料理・サ-ビスについてご自身の評価で金額をお決めいただく」というもので、ホテル側が希望価格の入ったレシ-トを渡し、食べた人が味やサ-ビスを評価、適正と思われる金額を書き込んで支払う。「評価金額が材料費を下回った場合は材料費分を申し受ける」としており、材料費として食事の場合はホテル希望価格の38%、飲物は33%を設定している。また、評価は原則として一品ごとの単品評価としている。
★c.このシステムは平成9年10月1日からスタ-トし、翌日の中日新聞には「ホテルも驚く甘口!?評価」「希望価格の98%」という見出しの記事が掲載された。
★d.98%は夕方時点までの平均値で、ホテル側の予想した85-90%を上回り、ホテルの希望価格がほぼ認められたかたちになっている。2350円の朝食に2500円支払うお客や「天ぷらに辛いものがあったので300円マイナス」という人もいたが、常連客の「いつもの味で評価しにくい」というのが初日の利用客の反応である。
★e.しくみがよくわからなかったり、評価をするのがめんどう(レジ係に理由をたずねられたら答えようがない)だからとホテルの希望どおりに支払う人が多かっただけのことで利用客がシステムになれてくるともう少し下がるような気がします。また、飲物の33%原価設定は高い(そんなにかからない)ように思います。
★f.道路沿いでとれたての野菜をならべ隣に銭入れをおいただけの「無人販売所」と考え方は同じであるが途中で「やめた」と言えないだけにリスクは大きい。
★g.お客さまの満足がえられなければ、これまでいただいていた料金の6割まで値引きを認めるということであり、これまでの実績、自分の仕事に対する自信(誇り)と勇気がないとできない。
★h.このシステム、ホテルの仕事ぶりを評価するものであるが裏返せば評価する利用客の人間性や価値観があらわになってしまうシステムでもある。ホテルの食事をどう評価するのか、同じ 300円の評価減であってもきびしいチェックにもとづくこともあれば、けち臭い動機が裏に隠れている場合もある。満足して希望価格を払う人もいれば、見栄や評価するのがめんどうでそのまま支払う人もいる。自分で評価したのにレジ係の反応に身がまえる人、妙にいいわけをする人。ホテルがどう評価されるのか注目したいが同時に利用客の反応にも注目をしたい。
★i.ホテルナゴヤキャッスルへは名古屋駅の市バスタ-ミナルの1階奥から1時間毎に送迎バス(無料)が出ています。時間があったら出かけて評価してみてはどうでしょうか。
「体」鵜飼雅彦著「超腹力」(平成9年4月21日初版:実業之日本社、本体1600円+税)より
★a.本書は腸を中心に“おなか”の調子を整え、鍛えることで健康が蘇り、心身ともに若返って人生の幸福がやって来るという趣旨で書かれている。
★b.「どんな栄養価の高いものを摂るか」ということより「腸の吸収力がどのくらい凄いか」で「健康」のし悪しが決まる。吸収力が弱ければ10のものを摂っても5とか3に、時には1になることもある。完全なる消化と吸収作用があってこそ、はじめて食べ物は肉体の活動の源としての滋養になる。
★c.吸収力を高めるには十二指腸から分泌されるVIP(バゾアクティブ・インテスティナル・ポリペプチド)ホルモンを促す必要があり、鵜飼氏が提唱する「自律神経・丹田活源法」(別紙)が効果的である。(p112-114)
★d.自律神経・丹田活源法は、あおむけに寝てヘソの周囲を静かに息を吐きながら時計回りに渦巻のように指で押していくというもので、押しているときにシコリやカタマリ、鈍痛を感じてもそこだけ集中して押さないように注意すべきであるとしている(p38-40)。私の体験ではシコリなどは身体をおこした状態よりもあおむけに寝てさわったときのほうが感じやすいようです。
★e.小腸には食べ物から栄養を吸収するという作用のほかに、細菌・ウイルス・カビなどの病原菌が侵入するのを防ぐ働きもしている。この免疫機能を高めるには、(1).免疫力を刺激する<乳酸菌>を毎日バランスよく摂る。(2).「空腹時間」をつくって小腸を休息させる。減食や1日断食をやってみる(断食療法で病気が治るのは小腸が休んで免疫力が強まるからである)。(3).いくら免疫力があるからといって体に悪い毒を取らない(たとえば農薬の過剰摂取や添加物・発ガン性食品の大量摂取)よう心がける。悪いものを摂りすぎたなと思ったら、吸着力の強い食物繊維を摂って体外に出せばよい。(p164-168)
★f.食物繊維は発ガン物質を吸着して便とともに排泄する力がある。トリプトファンの加熱物質の99%、グルタミン酸の加熱物質の95%、まる干しいわしの焼け焦げの98%、牛焼き肉などの焼け焦げの97%の吸着率がある。食物繊維がたっぷりとれる食品として、干し椎茸(100g中55.00%、以下同じ)きくらげ(52.20%)ココア(43.27%)ひじき(41.08%)切り干し大根(34.90%)小豆(31.80%)かんぴょう(27.10%)おたふく豆(21.30%)こんぶ(21.06%)わかめ(21.06%)ゆり根(17.20%)枝豆(15.60%)ア-モンド(14.30%)等がある(p146-150)。
★g.国立予防衛生研究所の「腸内毒素」の実験によれば、A.毎日出た便、B.3日おきに出た便、C.4日以上たってから出た便をそれぞれ同量取り、蒸留水で溶かし、ろ過したものをネズミに注射したところ、A.ほとんど毒性がなく健康そのもの。B.毒性を確認、ネズミは不調になる。C.猛毒の状態、ネズミはごく微量の液で即死。ということは、食品添加物や発ガン物質などの害以上の悪影響を便秘が人体に与えていることになる。便秘は万病のもとである。(p174-178)
★h.排泄不十分のときは、<腹式呼吸><体操><乳酸菌><繊維食>で治す(p195-202)。
<腹式呼吸> 便秘が女性に多いのは、胸式呼吸になっていて腹式呼吸になっていないことが多いからである。こういう人にはdの丹田活源法が効果的である(p197)。
<体操> 腹部の運動不足だと腸がたるみ、働きが鈍くなって便が出にくい。たるみをなくすよう、筋肉運動やストレッチ、ヨガ体操がよい。ベネット体操A・B(別紙)を毎日行うと必ず効果が出る(p196)。
<乳酸菌> 一般的な便秘は腸内で乳酸菌の繁殖が悪いときに起こるので「追加摂取」で乳酸菌を摂るとよい。これは、まず乳酸菌を摂り、時間をおいてまた摂り、そして就寝前にもう一度摂るやりかたで、初めに乳酸菌が繁殖を開始した頃から応援の乳酸菌が次々到着するので仲間が増えて便秘を治すと同時にビタミンの腸内製造もしてくれる(p201-203)。
<繊維食> 消化のよい物ばかりを食べていると大腸が弱る。欧米人に比べて腸の長い日本人は肉類を摂るときは野菜・穀類と一緒に食べる。最初に野菜類を食べて腸全体を刺激し、次に肉類を食べるようにする。肉類と野菜・穀類とは一口ずつ交互に食べるほうが消化もよく便秘も避けられる。最後のダメ押しを野菜・穀類でしめくくるのがコツ(p143-144、P192-193)。
★i.著者の鵜飼氏は1958年名古屋市生まれ、トヨタ記念病院等に勤務ののち愛知県日進市で「うかい医院」の院長として活躍中である。本書のカバー折り返しに中野平和男氏の6点の絵「超腹力アート」のカラーポジを入れたり、所々に「快調の法則」と題して要点をまとめてあったりしてわかりやすい。
「体」ハンディ電磁波計測器を入手しました。計測ご希望の方にお貸しします。
★a.器具はHomeSafe社のマグナテック60(長さ145×幅80×厚み22ミリ、重量128g)。カセットテ-プケ-スより一回り大きいサイズである。日本ではエコ・ライフ・(TEL.03-3835-1235)が販売代理店になっている。ちなみに、購入価格は12,800円であった。
★b.使い方は電源を入れ、中央のセンサ-を計測したいものに近づけてはかる。測定結果を4段階のライトと音で知らせるという単純なものでグリ-ン(電磁波1ミリガウス)、イエロ-(2ミリガウス)、イエロ-+アラ-ム(ジ-ジ-音:5ミリガウス)、レッド+アラ-ム(ピ-ピ-音:10ミリガウス)である。
★c.スウェ-デンにおけるV.D.T作業基準によれば2.5ミリガウス以上は要注意とされている(以上、マグナテック60説明書より)。
★d.計測してみると、電子レンジ、携帯電話、電気カミソリ、パソコンのモニター、AC(交流)アダプター換気扇のモーターなど電気製品のほとんどが器具を近づけるとアラームが鳴った。意外だったのがクォーツ時計でセンサーの上に乗せたところ秒針が動くたびに5ミリガウスのライトがパッとついた。これに対し、液晶のパソコンモニターからはほとんど計測されなかった。
★e.電磁波は距離の2乗に反比例して弱くなるため発生源からできるだけ離れればよい。身体から離して使えないものは電磁波シールドや有害電磁波を中和する防御グッズの活用するのも一つの方法である。